点群データを現場の判断に使える形へ──テラドローン、解析・編集ソフト「テラスタジオ」を発表
テラドローンは2026年10月6日、同社の計測機器「Terra LiDAR」「Terra SLAM」で取得した点群データの解析・編集を一元化するソフトウェア「Terra STUDIO(テラスタジオ)」を発表した。測量会社や建設コンサルタント、建設会社などを対象に、計測後のデータ処理を自社内で行う選択肢を提供する。
テラスタジオは、計測データから元となる点群を生成し、不要な点を除去・分類して、地表面を表すデータを作成するまでの工程に対応する。植生や構造物などの自動分類結果を手作業で修正できるほか、断面や等高線の作成、土量の算出などにも対応する。
また、複数の飛行コースで取得したデータの重なりを確認する機能や、既知の座標との比較によって精度を確認する機能も備える。処理結果を担当者が確認・調整しながら、業務に必要なデータへ整える構成だ。
同社は従来のクラウドサービスも継続し、人員体制や納期、社内の技術習得方針などに応じて処理方法を選べるようにする。正式な販売開始時期や価格、ライセンス条件などは今後公表する予定としている。
🌏点群データを、より身近な現場の情報へ🌏
本事例で注目したいのは、点群データの解析・編集を一つの環境にまとめ、企業が自社の体制に合わせて扱える選択肢を広げている点だ。専門的な知識が必要な処理を支える環境の整備は、点群データを日々の業務で活用するための土台になる。
点群データには、現場の形状を記録し、距離や土量を測り、変化を確認できる価値がある。その価値を広げるには、データを作成する専門家に加え、施工や維持管理を担う担当者も、必要な情報を読み取り、判断に使えることが重要だ。
専門家が整えたデータを、現場のさまざまな人が活用する情報へ。そのうえで、図面や写真、過去の記録、担当者の所見を場所に結びつければ、状況を理解する手掛かりはさらに増える。
今回の発表は計測後の処理環境に関するものだが、その先には、点群データがより身近な現場の情報となる可能性がある。作成・編集のしやすさと、共有・活用のしやすさがつながることで、空間データを判断に生かす場面は広がっていくだろう。
出典:テラドローン「Terra LiDAR・Terra SLAMの点群解析・編集を一元化するソフトウェア『テラスタジオ』を発表」(2026年10月6日)
