安全保障の判断を支えるGEOINT基盤を更新へ──CGI、英国防省のPICASSOを支援

CGIは2026年10月21日、英国防省から、地理空間インテリジェンス(GEOINT)能力の整備・維持を担う「PICASSO」プログラムの技術・プロジェクト支援契約を獲得したと発表した。

今回の契約では、英国防省側の技術的な意思決定やプロジェクト推進を専門家が支援する。対象にはGEOINT、画像、気象、運用中の情報サービスが含まれ、利用者へのサービスを継続しながら、能力の維持・高度化を進める。

データ活用、サイバーセキュリティ、AI、システム設計、サービス管理などの改善も支援対象としている。CGIは2011年からPICASSOを支援しており、今回も複数の専門企業と協力して取り組む。発表は支援契約に関するもので、特定のAI機能の導入完了や分析精度の向上を報告したものではない。

🌏必要な情報を、継続して使える仕組みを整える🌏

本事例で注目したいのは、GEOINTが継続的に整備・維持すべき基盤として位置づけられている点だ。英国ではPICASSOを通じて、地理空間情報や画像、気象などを業務で活用するための仕組みを支え、その高度化を進めている。

場所に紐づく情報を組み合わせ、「どこで何が起きているか」を理解し、次の行動を判断する。こうしたGEOINTの考え方は、安全保障に加え、災害対応やインフラ管理、建設、森林管理など、日本のさまざまな現場にも通じる。

日本でも、衛星やドローンによるデータ取得、3D化、地図上での情報共有が進んでいる。その先にあるのは、取得した空間データに現場の記録や知見を重ね、日々の判断に生かしていくことだ。

海外でGEOINTがどのように位置づけられ、活用されているかを伝えることで、日本でもその可能性を身近に感じてもらいたい。GEOINT JOURNALでは、国内外の具体的な取り組みを紹介しながら、空間情報を判断に生かす考え方と実践を広げていきたい。

出典:CGI「CGI to support the evolution of UK Ministry of Defence’s PICASSO programme」(2026年10月21日)