徳島大学は2026年10月30日、美波町との連携によって、3Dマップ上で津波の浸水過程や水流を可視化するプログラムを開発したと発表した。

両者は、国土交通省の都市空間情報デジタル基盤構築支援事業「PLATEAU補助制度」を活用し、防災や観光に役立つアプリ・プログラムの開発を進めている。

今回のプログラムには、徳島大学の馬場俊孝教授が開発した津波シミュレータ「JAGURS」を使用。同大学の光原弘幸教授の研究室が、津波の浸水や流れを3Dマップ上で直感的に把握できる形にした。町の空間情報とシミュレーションを組み合わせ、防災への活用につなげる取り組みだ。

🌏その場所で起こり得ることを、備えにつなげる🌏

本事例で注目したいのは、津波の情報を、見慣れた町並みと重ねて理解できる点だ。浸水する可能性があると知るだけでなく、どの場所に水が入り、状況がどう変わるのかを具体的に考える手掛かりになる。

地域の地形や建物に、災害の想定と時間の変化を重ねる。その情報から、自宅や学校、普段通る道のリスクを考える。空間情報を自分の行動や地域の備えにつなげる点に、GEOINTの意義がある。

一方、表示されるのは設定した条件に基づくシミュレーションであり、将来の津波をそのまま再現するものではない。前提条件を理解したうえで、避難について話し合う材料として活用していくことが重要だ。

出典:徳島大学 発表(2026年10月30日)